芸大・美大・美術系高校受験予備校|高崎美術学院

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タカビOG・OB訪問‖Interview‖《デザインの現場》

《デザインの現場》session3-受験時代を振り返って-

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「アーツ イン 丸の内」丸キューブ空間演出 田村 吾郎/RamAir.LLC

田中: それでは、受験時代に少し遡った話を。

田村: 受験時代はね、けっこう僕頑張ってましたよ(笑)。

田中: 知っています(笑)。じゃあ、頑張るってことでいいですかね、受験は?

田村: いやでもね、そこで頑張れなかったら終わりだと思いますよ。もうその後何やってもダメな可能性がある。

田中: 僕も受験時代には、人格を変えてまで頑張れたっていう記憶がすごいあります。もうほんとに、受かるために自分に何ができるかっていうと、どこまで柔軟になれるかっていうことだから。何か自分にプライドとかがあったら、そういうのが無駄になってる場合もあるし、そうでない場合もある。最初から自分の持ってたものだけで頑張って受かる人も中にはいるけど、やはり自分は受験時は圧倒的にそれが足りないなと思ったので、自分のことを全否定してでも受かる方向に努力しました。田村さんなんか現役で受かったから、何を上手くやったのかなっていう(笑)。

田村: あのね、頭を使いました(笑)。

戸塚: あー、やはり頭良いんだなぁ~(笑)。

田村: いやいや、頭良いんじゃなくて、頭使ったの。

田中: つまり受動的ではなかった。

田村: そうですね。だから表面的には、決して真面目な予備校生じゃなかったと思います(笑)。

田中: はい。

田村: はいはいって何すか(笑)。よく階段の踊り場でレモンティーを飲んでました。通りかかった先輩とかに「レモンティー飲もうよ!」とか言ってレモンティー飲ませてたりして。で、それは結局、バイオリズムの問題で、描けないときに描いても描けないイメージがつくだけで…。

田中: はい。

田村: だから、そんな時は描くのはやめようって思って。結局、何で描けるか描けないかって脳です。脳の作用だと思います。じゃあ脳の作用って何といったら、ほぼバイオリズムなんですよ。

田中: それは新しい観点ですね、「受験バイオリズム論」。

田村: バイオリズムっていうのは、単なる生理的なバイオリズムだけでなくて、言わば脳がどういう状態にあるか。描ける状態に持っていけば描けるのだから…。

田中: それはありますね

田村: 描けない状態でバリバリやってたらそうなるわけじゃなくて、いかに描ける状態に脳をもっていくかっていうことに集中すればいいわけで、そのためにはビリヤードで気晴らしや、お茶飲んで休憩もいいんですよ。それで、「あ、いけそう」って思ったらさっきまで「先輩、お茶でも飲もうよ飲もうよ」って言ってたけど、「ごめん、俺ちょっとデッサンしてくるわ」って言ってバーッてやるみたいな。

田中: それはやはり大事。

田村: そうそう。そういう風にバイオリズムを自分で作っていくっていうことをやりつつ、それを受験のピークにもっていく!

戸塚: 私も、受験時に一番のピークをもっていけました。浪人して一年間タカビでグツグツ「うまくいかない、うまくいかない」って思ってたんですけど、たぶん私インプットが圧倒的に足りてなかったんですよ、デッサンの。浪人までしてたのに。で、たくさんの色んな人のデッサンを研究して「あ、わかった!」っていう瞬間があって、そのとき自分で殻が破れたっていう感じがして。

田中: 田村さんは、受かるためにすごく良いタカビの利用ができた、利用したと思うんですけど、タカビはそれに足る存在だったんですか?

田村: まあ、自分は他の予備校行ったことないので、講習会もコンクールも行ったことない。タカビ以外どこも知らない(笑)。でも、楽しく過ごすなかでも望んだ結果は出せました。

田中: 受験の作品の良し悪しも、細かいこと色々あるけど「楽しく描けてる」というのはそれだけで、ものの良さに繋がっているというか…。

田村: そうですね。

田中: 「これじゃあ描かされてるよ」とか「つまんなそうに描いてるよ」というのは、それだけで見ててもげんなりしちゃう。そんな作品がいっぱい出てくる中で「じゃあ、描かされてるからこうしなよ」っていうのは、意外と指導としては難しい。

田村: そうそう。さっきそれが身体化するっていう話をましたが…。もちろん考えるんだけど、考えた結果「こうだなっ」て導き出したものが、結局鑑賞者にとって良い影響をもたらすかといったら全然別の話じゃないですか。鑑賞者はそのプロセスをトラックしていかないから。結局瞬間的にみて気持ち良いとかかっこいいとか、グロいとか美しいとか判断するだけ。だから、いかにその判断基準に合わせていくかでしす。それが出来るには、やはり描くしかない。

田中: 自分の場合、基本的に考えていたのは、それこそ田村さんじゃないけどビリヤードや友達と食事したあと、家へ帰ってからでもいろいろデッサンについて考えたりとかしました。予備校でやってることっていうのは、いかに回りくどいというか、複雑。「考えて、描く」っていう無茶苦茶複雑な工程を、身体と脳に直感的に覚えさせるってことだなと思いました。


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