合格体験記2015

岩井真由

岩井 真由【央中中等教育学校】

  • 東京藝術大学絵画油画専攻 合格【現役】
  • 武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻 合格【現役】
  • 多摩美術大学絵画学科油画専攻 合格【現役】

藝大に通い始めてから、ますます自分が合格したことが不思議に思えてなりません。その不思議さとは裏腹に、藝大で出会えた友人や学校生活がとても素敵で充実しているということは実感しています。

受験当時、私は他の人と比べれば画力や知識が明らかに足りなかったように感じます。そんな私がなぜ受かることが出来たかを考えてみると、楽しく描いたという気持ちが伝わったからなのではないかと思います。驚くことに、藝大受験はとても楽しいものでした。あんなに一生懸命かつ楽しく描けたことは初めてで、終わった後は悔しさや絶望感は全くなく、むしろ達成感でいっぱいでした。

そんな風に楽しく描けたのは、「絶対受からなきゃいけない!」という気負いが私の中に全く無かったことが大きな理由だと思います。また、その気負いが生まれなかったのは、それまでの安心の積み重ねだと強く感じています。センター試験で私大合格を確実に近づけること、私大合格で行く大学を確保しておくこと、そうして安心して藝大受験に挑むことができました。

私が合格することができたのは、他の予備校とは比べものにならないほど優しく指導して下さったタカビの講師の方々、応援してくれた先輩、一緒に頑張ってきた友人の皆さんの支えは不可欠でした。2年半大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

関口雄希

関口 雄希(渋川高校)

  • 東京藝術大学工芸科 合格

芸大取手校地では、新入生歓迎会、箱根研修旅行を終え、九月芸祭の準備が始まります。素材演習は有線七宝を受講、5月末から人体のドローイングが始まります。

私の受験は社会人になってからのケース、皆さんの参考になれば幸いです。

受験を終えた今、率直に言えることは、「絶対合格」の強い気持ちを持ち続け、試験時間を想定したリズムある生活を送ること。年度ごとの出題を把握し、計画的な受験準備を進めることです。時には思い切り遊び、運動を勧めます。焦らず着実に技術を学ぶことが大切です。

一次試験は鉛筆デッサン(6時間)1日。二次は平面(着彩)表現(5時間)と立体(模刻)表現(5時間)の2日間です。デッサンは石膏像を木炭紙大の白象紙に描きます。平面表現は、モチーフが複数与えられ、A2のボードに構成彩色します。今年は、自分の手のシルエットと、任意の立方体と紙テープで、「わくわく」を表現せよという「イメージ構成」でした。いずれも再現作品を参考にして下さい。立体表現は、水粘土による模刻。自分の手と布と生サザエをベニヤの模刻台に構成するというものでした。どの課題も時間不足を感じました。

試験では「隣の芝は青く見える」感じですが、自分の課題としっかり向き合い、途中であきらめないことが肝心です。出題のねらいを把握し、計画的作業が要求されます。

高崎美術学院は経験値の高い優秀な先生方が揃っています。面倒見が良くて、些細な質問にも丁寧に答えて下さいます。先生の指導を素直に聞き、根気良い実践が「合格」への近道です。

また、受験生は夏休みがとても大事です。1ヶ月以上あるこの時期に予備校で学ぶことを勧めます。くれぐれも皆さんの根気強い取り組みと健闘を祈ります。

最後に、星先生をはじめ、井上先生、北村先生には、格別なご指導いただき、誠にありがとうございました。

都丸さやか

都丸 さやか(渋川女子高校)

  • 多摩美術大学グラフィックデザイン学科 合格【現役】

私が美大進学を考え出したのは高校に入学してすぐのことです。それまではただ勉強をして大学に入り、就職するのだと漠然と考えていました。しかしふと、自分は将来どのような職に就きたいのかを考えた時、周りと同じように勉強だけをしていくのではダメだと感じたのです。

美大に行くためにたかびに入り、約2年間基礎科で様々なことを学びました。最初は道具の使い方も描き方もわからない状態でしたが、先生方の的確なアドバイスで少しずつ成長できたと感じています。基礎科ではデッサンが主でしたが、その他のやりたいことに取り組ませてくれたりと柔軟性があり、とても作品制作がしやすかったです。

デザイン科に入ってからはより親身になって相談にのってくれたりアドバイスをしてくれたりと毎日が充実していました。私は部活をしている期間が長く、受験対策を始めるのが遅かったと感じる時もありましたが、その遅れを取り戻すべく、毎回自分の欠点を直す努力をしました。受験した結果、第一志望の芸大には受からず、浪人をしてさらに技術を磨くべきかどうか悩みましたが、自分が将来就きたい職に関する技術を少しでも早く学びたいと思い、多摩美に入学することを決めました。

私はどうしても私大系の課題が自分に合わず、逃げるように芸大系の課題に取り組んでいたのですが、今思えば、良い経験を積むことができたのだと感じます。大学に入り、切磋琢磨しあえる仲間に出会え、今とても充実した日々を過ごせています。ここまで来るまでには、先生や家族を始め、たくさんの人に支えられてきました。本当に感謝しています。この思いを胸にこれからも頑張っていきたいと思います。

小茂田杏子

小茂田 杏子(前橋南高校)

  • 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 合格【現役】

美大受験をするなんてまったく考えてなかったのに、今こうやって美大に通っているのはとても不思議です。美大受験も最初から熱意があったわけじゃないし、お母さんに武蔵美のオープンキャンパス行ってみれば。て言われて行って、なんとなく美大もいいな。と思ってたかびに通い始めました。たかびにくるまでデッサンなんて描いたことなかったし、描いてみても何が何だかよくわかんないし下手すぎて恥ずかしくて、来るのが最初の頃は嫌でした。正直デッサンも平面構成も好きじゃなく、せんせーにも友達にもいつもつまんなそうに描いてるね、て言われるし。けど、それでも、描いてて自分のこだわりみたいなのがあるときはあって、楽しく描ける時もあったり。だんだん受験の方に気持ちも向いてきました。

そんなかんじで結構だらだらーと冬になって、入直がはじまり、初めはいい感じだったのに試験が近づくにつれてだんだん何も浮かばなくなってきて、焦りました。でも試験当日は案外落ち着いてて、今まで講評で言われたことを思い出しながら、今自分ができること、やらなきゃいけないことを優先して考えながら描けました。

私の場合は受験する学校をしぼったのが1番良かったのだと思います。一応ここも受験する。ということはしませんでした。あとは、試験の時机の上をなるべくいつも描いてる感じに近づけました。おかげで緊張は少しなくなりました。あとは学科。だいじです。

たかびには1年ちょっといただけだけど、とてもとても楽しかったです。ほんとに。良い環境で毎日描けてたと思います。わからないことがあったらどんどんせんせー達に聞かないともったいないです。せんせー達にはありがたやしかないです。そんなかんじで、おしまいです。

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