合格体験記2016
仲鉢 聖波【高崎経大附属学高校】
- 東京藝術大学工芸科 合格
この度やっとの思いで念願の志望大学に無事入学することができました。
生い立ちとしては少々複雑でそれまではたくさん受験勉強をし浪人をたくさん重ねたにも関わらず諦め半分で別の大学へ行き志は仮面浪人という形でした。しかし、大学は予備校と違い全てが真新しく毎日が楽しい日々。やることなすこと受け入れてくれる素晴らしい場所で自分の欲と作りたいものに対する思いが膨れ上がるばかりのまま試験当日まで正直楽しいことしか考えてませんでした。前までの年は前日まで試験勉強に励みましたが今年は全くといっていいほどせずに本番を迎えたお陰で緊張がほとんどなく周りを観察できるくらいには余裕ができていました。その分試験に対してひねくれており実力があってもセンス勝負の年で落ちたこともあり、センスのある若い子には負けてしまうなと正直周りを見て思ってました。このひねくれた作品が他と違い受け入れられたのか無事合格できました。
今までの長い予備校生活とたった一年の楽しい大学での経験、出会い、学んだことに対してこの大学に入学できたことにより全てに感謝でき、やっとのことで今までの皮肉が通じることになりました(笑)。そんなこんなで自分のように浪人や大学を重ね年齢に対して現実的には少し出遅れの形でスタートとなったので作品や学べることに対して気を引き締めて取り込んでいこうと思います。浪人をせざる負えなくなった私ですがたくさん浪人を重ねることは進められません。親にも迷惑がかかります。重ねすぎてしまった場合楽しいものともう一度自分のやりたいことを振り返る時間を作ることをオススメします。その際には絶対受験から離れられる場所を探すといいです。また私の大学は現役生に対して熱い思いのある大学なので現役生にもオススメです!
下田 詩織【高崎経大附属学高校】
- 多摩美術大学絵画学科油画専攻 合格
なんかなんて書けばいいかわかんないんですけど、こんな事今言うなやって感じだけど現役からずっと別の大学に行きたくて2浪してました。
現役の時からうまくいかないといちいちアトリエで泣いて、同い年の友達とかにひかれてたし、現役の第1志望の入試前の講評中に泣き出して先輩達に慰められたりしたことがありました。1浪の時は緊張しすぎて試験中に泣いたりしてスムーズに落ちました。2浪めは今年が最後って思って今まで受けたことなかった大学を受けました。第1志望だった大学今年も普通にスムーズに落ちて今の大学にいます。
アトリエでいつも描いてる時先生とか、下田の何がわかんのって思ってたし、はっきり言って自分の絵のことも自分であんまりわかんなかった。早く第1に受かって合格者体験書く時絶対かっこいいこと言ってやるぜって毎日思ってました😂。。これで落ちたら先輩にも友達にも親にも高美の先生にも事務さんにも後輩にもめっちゃ受験前いろいろしてもらって申し訳なさで死ぬかも、やべーや、って思ってたけど実際落ちた時みんなからもらったLINEとか自分の絵とか見返して、ほんと自己満だけど、あたしがんばったんだなって自分を褒めることが出来ました🙌 。
今の大学の入学が正直怖かったけど、お礼が言えてなかった先輩とか大学であえたり、美術館とか東京案内してもらったり、新しくできた友達と自分の好きな作家さんとかの話ししたり周りの子とか自分の言いたいことちゃんと言えててすごいって思って刺激とかいっぱいです🙏 。
今また受験生だった時の絵を見ていろいろすごく思うことあるけど自分の絵好きって思えるようになりました。あたしの受験生だった3年間たからものって思います。長い間支えてくださった先生方、先輩方、家族、友達、本当にお世話になりました。この大学に来て良かったって思います。絵を描くのが前よりも楽しいです。これからももっともっと頑張ります(~ 'ω' )~
北川 舞【前橋女子高校】
- 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 合格【現役】
- 武蔵野美術大学デザイン情報学科 合格【現役】
- 多摩美術大学グラフィックデザイン学科 合格【現役】
- 女子美術大学デザイン・工芸学科VD専攻 合格【現役】
天才ではない受験生の皆様へ。
私は高三の春季講習から高美に通い始めました。とは言っても、夏期講習までは土曜日だけの週1通いでした。
私にとって夏期講習は大きなターニングポイントだったと思います。それまではみんなと違う課題をやっていたのですが、夏期講習ではたくさんの人たちと同じ課題をやるので、他人と比較した自分の力が一目瞭然だったからです。
そこでもしかしたら傷つくかもしれない。自分って、実は絵が下手なんだ…ということを思い知らされるかもしれない。でも、それが大切なんです。
そんなわけで合格への近道を教えます。それは、「自分より上手い人の真似をすること」です。それは、デッサンの構図や平面構成の技法をパクるとかそういうことではありません。大切なのは、「意識を真似ること」です。天才かよって思うあの子は、空いている時間をどう過ごしていますか?あなたがついダラけてしまっている時間を、制作や、受験に役立つ調べ物に充てていませんか?美大受験というものは、単に手先の技術だけを上達させるのではなく、制作するということに対する精神だとか意識だとか、そういう自分を成り立たせている深い部分を洗練させていくものなのだと思います(だから大変なのです)。
まずは他人と自分を比較する機会をつくること。そして自分よりも上手い人を見つけ、自分をそのレベルまで持っていくのです。追いつけたら、また次のそれよりも上手い人を…。ツイッターで「平面構成」とか検索かければ大手予備校の上手い人の作品がボロボロ出てきます。そこと戦うのです、この高崎美術学院で。
私も受験期はああ自分本当下手だな…と思いつつ死ぬ気で努力したら受かりました。自分が下手だと知っている人間は強いんです(ただしあまり自分を追い詰めすぎるのも良くない!)。今大学でも自分より上手い人がゴロゴロいて、ああ自分本当下手だな…と思いつつ頑張っています。お互いに頑張りましょう!
斉藤 優太【前橋西高校】
- 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 合格
初めは美大に行こうとか、デザイナーになろうとか思ってはいなくて、タカビに来たのもなんとなくで、見学というよりも冷やかしに近かったと思います・・・が、この冷やかしがまさにどうしようもない高校生だった僕が変われた、疑いようのない人生のターニングポイントでした。芸大美大に行くために十代後半の貴重な時間を全て絵に捧げるというこの異様で刺激的な異空間に魅了されてしまったのです。
僕は多少なりとも絵に自信がありましたが、その自信が音を立てて崩れるのを感じました。同時に未知への扉が開かれたとワクワクしたのもよく覚えています。結果としては一浪して志望校に受かりましたが、高二の夏から一浪の冬まで過ごしたタカビでの辛くて苦しくてちょっぴり楽しい経験と、得難い恩師と友人は僕の本当に本当に大切な宝物です。
受験の絵は退屈でしかも上手く行かずに嫌になる事かと思います(僕の場合はデッサンでした)。例えばタイポグラフィの授業では文字と文字の間を調整し、空間を制御するというレタースペースというものがあります。これをやる時、教授陣からデッサン力がかなり要求されます。大学生になった今ならタカビの先生たちの言っていた事の意味が身にしみて分かります。デッサンも平面もつまんなくてもやるしかないんだよ!!!
芸大美大に進学するかどうかを決めるのは大変な決断です。浪人も覚悟しなくてはいけませんし、入った所で将来どうなるの?就職は?と疑問は尽きないかと思います。ですがこれを読んでいるという事はほんの少しでも美術に興味が有るという事ですし、その一歩を踏み出そうか踏み出すまいかもしくはもう走り出しているのかもしれませんがとにかく、あなたが今やろうとしてる事や、やっている事は絶対に間違ってはいません。タカビの先生達の言っている事は半分、いやほとんどわからないかとおもいます。ですが、暗中模索、五里霧中。わからないなりに必死にやればきっと結果は出るはずです。乾坤一擲、受験を戦い抜きましょう!