合格体験記2019
下條 傅充【前橋市立高校】
- 東京藝術大学絵画科油画専攻 合格
「もう今年で最後」を4回使った。毎年3月は悔しさと無力さが入り乱れて気持ち悪かった。幸いなことにその悔しさはガソリンになってまた受験に自分を向かわせてくれたけど、とても燃費が悪かった。二浪目まではなんとか受験へのモチベーションがあったけれど、三浪目からは悔しさはただの悔しさのまんま他のものにはならなかった。四浪目。このままの姿勢で描いていたら「絵」が描けなくなる怖さから、しばらく描く事と距離を置くことにした。秋頃までバイトをしていたけれど、その間もずっと絵の事を考えた。絵以外の事も。色々な肩書きがなくなった時に生き物として自分は本当は何がしたいのか。何になりたくて何になりたくないのか。など。毎日受験という文字に頭が持っていかれながら描いていた時と比べて、(描く事からは離れていたけれど)少しだけ近い場所に絵というものがあったような気がする。
自分に無いものばかりに気をとられて、今まで自分が手に入れてきたものがあることを忘れた事がたくさんある。その度に気づいたその時点で自分が持っているいくつかの点。その点を拡げたり、点同士を繋げたり、迷ったり、休んだり、悩んだり、また拡げたり、そこから新しい点が生まれたり。そうやって出来た形は歪だけれどそこに至る時間も含めて大切にしようと思った。それをここに、これからも。
中澤 彩香【中央中等教育学校】
- 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 合格【現役】
学科に力を入れた学校に通っていたため内心焦っていた私は、高一の春から高美の基礎科に入り、美術系の学校の人達に負けないように7時間を週1で通っていました。
高三になってからは週6で高美に通うようになり、途中から同じ学校の友達も一緒に高美へ通って志すようになり、モチベーションが上がりました。高三のときから「継続」を目標としていて、作品の出来よりも休まないことがいちばん大事だと思っていたので、気持ちで負けないようにしていました。
デッサンは第一志望校の対策として手とモチーフ、または想定と静物をずっと描いていました。平面構成は構図をいつも意識しながらエスキースを何通りも描いては吟味していました。よく迷走していましたが、先生達も優しいので、どうにでもなれという気持ちで講評には全て提出していました。思っていたのと違う見方や考え方が得られるので、基本的にはいつも楽しんでいました。
第一志望の大学には届かなかったものの、今の大学にも独自の魅力がたくさんあって、とても充実しています。美術という分野を志すという共通点のある人達に囲まれるのが何よりも嬉しくて、日々刺激をもらっています。普通科の高校の人達でも、真っ直ぐな気持ちと努力があれば大丈夫です。逆に言えば、勉強を武器にもできますから、それが自信にも繋がると思います。自分の個性を大事にして下さい。
吉田 茉佑【高崎女子高校】
- 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 合格【現役】
- 武蔵野美術大学基礎デザイン学科 合格【現役】
私が受験生だったときにやってよかったなと思うことを4つ、書いていきたいと思います。少しでも参考になれば嬉しいです。
①先生方に話しかける
先生方に質問したり、お話したりすると、自分の課題を見つけやすくなったり、見方、考え方を広げられます。 質問したこと以外の話までいろいろ聞けたりすることもあって楽しいです!自分の科の先生はもちろん、他の科の先生と話してみるのもおすすめです。
②大手予備校のコンクールに行く
初めての場所で、たくさん人がいる中で描く、という体験をしておくと本番緊張し過ぎないで済みます。
③勉強!
散々言われているとは思いますが勉強は絶対にやっておきましょう。私大のデザインを受ける人は特に。実際、私はセンターの点数にかなり助けてもらいました。
④意識的に前向きな気持ちでいる
秋冬になかなか伸びないと結構焦りますが、そういう時は周りと比較しすぎず、前向き思考を心がけるといいと思います。その方がいいものが描ける気がするので。また、何か好きなものがあると落ち込んだときの気分転換になると思います。
時々息抜きもしながら、受験に向かって頑張ってください!
最後になりますが、高美の先生方と事務の方にはたくさんお世話になりました。高美に通えて本当に良かったなと思います。ありがとうございました!
筒井 野乃花【西邑楽高校】
- 武蔵野美術大学彫刻学科 合格【現役】
- 女子美術大学美術学科立体アート専攻 合格【現役】
私は美術系の高校に行っていて、多人数の中でデッサンをする為、他人と自分を比べてしまい、逆にデッサンに集中出来ないと言う事がよくありました。その点タカビは少人数で先生にしっかり見てもらえるので、自分に合っていたと思います。
私はいつも考え過ぎてしまう所があり、目指す大学も定まらず、ずーっとモヤモヤしていました。その事もあり、勉強に手がつかず、学科で痛い目を見ました。入試結果「行きたい❗️」と目標が定まった武蔵野美術大学は補欠合格。4月になるギリギリになっての繰り上げ合格の連絡でした。
大学に入り1カ月経ち、迷いずっとモヤモヤしていた時期、母に「どこの大学に入ってもどれだけ頑張れるかが大切なんじゃない?」と言われた事を思い出しました。第一志望大学が中々決まらなかった私からしたら、本当にその通りだと今なら思えます。
志望大学で迷ったりして、モヤモヤする事があっても、まず勉強も実技も兎に角突っ走って頑張る事が大切だと思います。
南雲 聖羅【高崎北高校】
- 群馬大学教育学部芸術・表現系美術専攻 合格【推薦・現役】
私は部活動引退後、高崎美術学院に入学しました。丁度この時期に志望校を決定し、的を絞って取り組めた事が功を奏したと思います。
受験内容としては、90分で制作したを90分で素描するもので、題も材料も傾向を掴みにくかったため、先生に様々な課題をだしていただきました。そのおかげで、本番でもゆとりを持って出来ました。また、自主制作の作品を提出する際にも協力していただき、本当に助かりました。推薦入試だったので面接もあり、自主制作や素描の説明を学校や高美で少しずつ練習し、ただ作る、描くというとがないように普段から意識していました。
私が受験することが出来たのも、合格することが出来たのも、この高崎美術学院で取り組んだからだと思います。先生方には、実技だけでなく気持ちの面でも力をもらいました。本当に感謝しています!ありがとうございました。